ミヌエットは
どんな猫🐈

〜ミヌエット専門ブリーダーが教える猫学〜

 

1.ミヌエットの特徴

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🌼ミヌエットは...
猫の王様といわれるペルシャ猫と、足が短いことで知られるマンチカンのハイブリッドで、胴長短足の愛らしい体型を持つ、 全体的にコロッとまるっとしている猫です
顔は丸顔、小さい耳の先端は丸くなっています。鼻はペルシャよりは高く、それがこの猫種の条件ともなっています 

1990年代に誕生したまだ新しい猫種で、日本ではアイドルが愛猫として飼育するなど、知名度がドンドンUPしてきた猫種になります!

以前は「ナポレオン」と呼ばれていましたが、2015年に名称が変更され「ミヌエット」になりました 

短足なので歩き方が可愛いのですが、足は短くても筋肉が発達しているので、ジャンプ力は他の猫と比べても見劣りしません。短い足で小回りを効かせて走っている姿は、とても愛らしく見えます!


足長や中足タイプもいます

🌼短足で有名ですが、短足同士のかけ合わせは致死遺伝子とされ、仔猫が死産する可能性が高くなる為...短足×足長をかけ合わせてブリーディングさせます。その為、短足が生まれる確率は全体の2割程度と実は希少になります/残りの8割は足長と中間にあたる中足で生まれます
( 長足とは分かりやすい価格差がついていて、 短足で長毛は特に高額となります)

🌼足の長さだけではなく、毛色や柄も種類があります
毛色や柄は、クリームやホワイト、ブラックやブラウン等もあれば、1色だけではなく複数の色の毛を持つ個体も多いのが特徴です
レッド&ホワイトやブルー、キャリコ、ダイリュート等、バリエーションが豊富です!

長毛種もいれば、短毛種も存在しています!


瞳の色

🌼瞳にも、さまざまな色のタイプがあります!
片方ずつ瞳の色が異なるオッドアイが生まれることもあります

大きさ・体重

🌼 ボディタイプは小さめなセミコビー、  被毛はダブルコートで気品のある見ためです
成猫になったときの体重は約2~4kgが平均
猫種の中ではやや小さめ、体高については、足の長さにバリエーションがある為、個体差が大きいのが特徴です 

2.ミヌエットはこんな性格

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🌼ペルシャ系とマンチカン、双方の性格を受け継いだ個性的な猫といわれています

ペルシャのように甘えん坊で、かつマンチカンのように好奇心が旺盛で活動的!

 

穏やかでもあり温厚な性格、遊んでもらうのも大好き!飼い主さんにとても従順で、 愛情深く大好きを全身で伝えてくれる猫です♪
他の猫/動物にも寛容で、多頭飼いにも向いています 

でも過剰にまとわりつくことはなく、かまってほしくない時はそっけないという猫ならではの気分屋な面もあります 

抱っこは苦手な方で、無理矢理抱っこしたりするとストレスを感じてしまうこともあります 

3.ミヌエットが生まれた歴史 

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🌼ミヌエットのブリーディングが始まったのは、1996年のことです

その前年の1995年...
アメリカのある犬ブリーダーが新聞記事でマンチカンのことを知りました。足が短いバセットハウンドのブリーダーだった彼は、足の長いマンチカンが捨てられ保護センターに集まっていることを知り、心を痛めました

そこで、足が長く生まれた為に捨てられる猫をなくそうと!自ら短足の猫を固定することにしました。最初に...ペルシャとマンチカンをブリーディングし、その仔猫をヒマラヤンやエキゾチックショートヘアなどペルシャ系の猫とブリーディングして、ミヌエットが誕生しました!

その後もブリーディングを続けましたが、理想の形に近づけることができず、最初のブリーダーは2006年に育種を断念しました
その頃にはミヌエットの人気は急上昇して、アメリカだけでなく、ヨーロッパやアジアにもブリーダーが広がっていました。その愛くるしい魅力によって今では世界中で愛されています !

 4.ミヌエットに良い飼育環境づくり 

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🌼大人になると落ち着いて過ごすことが多くなりますが、仔猫のうちは元気いっぱい活発に動きます! コーナリングもうまくこなす俊敏さ!探検も好きなので、色々な所をほじったり、何かを追いかけて走り回ったりします

太りやすい猫種のため、日頃からの食事管理を行わないと太ってしまい、肥満になる可能性があります
しっかり運動できる環境を整えてあげて下さい。上下運動ができるキャットタワーを置くのも、喜んでお気に入りの場所にします♪

飽きがこないよう適切なおもちゃを複数用意して家族みんなで沢山遊んであげると、夢中になって飛びついてきます!
仔猫のうちから沢山遊ぶと、飼い主さんとの信頼関係が深まります♪

  自立心があるのでお留守番もあまり苦にならず、1人遊びも上手な方です!  でも、いきなり1匹での長時間の留守番は不安になるので、はじめの留守番は時間を短めにしてあげて下さい。徐々に留守番をする回数や時間を増やすことで慣れさせてあげて下さい

室温にも気を配り、猫が快適な温度で過ごせるようにしてあげて下さい
夏場はクーラーを使うだけでなく、カーテンを使って強い日差しが入らないようにしたり、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させたり、除湿機で湿度管理して、暑さ対策をしてあげて下さい

猫は総じて暑がりです、長毛の場合は特に熱中症にかかりやすいので気をつけてあげて下さい

冬は暖房器具を使って室内を暖めますが、かえって猫にとって暑すぎる状態にならないよう、様子を見ながら調整をしてあげて下さい

🌼一年を通して、ブラッシングはしっかりと、入浴も皮脂がたまらない様に入れてあげて下さい

ミヌエットの毛質は、やわらかく細いので絡まりやすく毛玉になりやすいです
特に長毛種は、抜け毛対策としての日頃のブラッシングと入浴は大切です。猫が自身をグルーミングする度に沢山の抜け毛を体内に入れてしまい、毛玉症になる原因になってしまいます

  •  1日2回はブラッシングをして抜け毛を取り除き、被毛にこもった熱を逃がしてあげるようにしてあげて下さい


 皮脂でコーティングされている為、汚れがたまってしまうと雑菌が繁殖し皮膚炎になりやすくなります。月1回程度シャンプーをして清潔を保つようにしてあげて下さい。特にオーバーコートと呼ばれる外側の被毛は水を通しにくい為、毛をよくかき分けて行うのがポイントです!

 5.ミヌエットがかかりやすい病気 

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🌼ペルシャ系の猫は遺伝性の病気が多いものですが、マンチカンとブリーディングする際に病気に対して慎重に行われた事で、遺伝性の病気がミヌエットでは少なくなっています

それでも、遺伝以外の原因で病気にかかることはあります!
日頃から健康管理に気を配り、異常に気づいたら早めに動物病院を受診するようにしてあげて下さいませ


流涙症

🌼目の病気(結膜炎/猫が目を気にして触る事で角膜に傷)や、目と鼻をつなぐ鼻涙管が詰まったり狭くなったりすることが原因で、いつも涙が流れている状態になります。ペルシャ系の鼻が短い猫がかかりやすい病気です

ミヌエットはペルシャほど鼻が短いわけではありませんが、個体差もあり、かかることがあります。
命に関わることはありませんが、目のまわりがいつもベチャと濡れていることで皮膚が炎症を起こすこともあります

 

症状について

  • 目の下~鼻にかけて涙が流れ出る
  • 涙がながれる部分の毛が変色する
  • いつも涙を流している
  • 目の周辺がにおう 

気づいたら、動物病院を受診して下さい


 治療について

  • 鼻涙管洗浄
  • 目薬

鼻涙管が詰まっている場合は洗浄して鼻涙管が通るように処置をしてくれます!


★日頃からの目ケア...こまめにちょっとした涙や目ヤニをふきとるなど予防も大切です。異変があればスグに気づく事が出来ます!


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慢性肝臓病

🌼猫全体に多い病気であり、注意が必要です!
腎臓の働きが徐々に衰えていく病気で、長い時間をかけて少しずつ進行します

初期は無症状ですが、その後尿が沢山出るようになり、体が水分不足になって水を飲む量が増えます(多飲多尿)
また症状が進むと...体重が減ったり、吐いたり、貧血などの症状があらわれます
一度悪くなった腎臓は治ることはありませんが、早期に発見できれば、進行を遅らせる治療を受けることができます

定期的に血液検査や尿検査などの健康診断を受け、水を飲む量が増えるといった症状が見られたら、早めに動物病院を受診してあげて下さい

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 多発性嚢胞腎

🌼腎臓に嚢胞(のうほう...嚢胞液が詰まっている袋)がたくさんできる遺伝病です
嚢胞が増えることで腎臓に大きな負担がかかり、腎不全を引き起こします。7歳以上の高齢期に発症しやすいと言われています


症状について

  • 食欲不振
  • 多飲多尿
  • 嘔吐

初期症状がほとんどなく、症状に気づいた頃にはすでに病気が進行している場合が多いです

主な治療は療法食による食事管理です。完治は見込めない病気ですが、早めに食事療法を行うことが効果的と言われています

遺伝子異常は検査によって見つけることもできます!
定期的な検査を受け早期発見・早期治療を行うことが大切です

(※当舎の遺伝子検査では、パパ猫/ママ猫ともに CLEARしています)


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肥大型心筋症 

🌼心臓の筋肉がどんどん厚く硬くなり、血管の中に血栓ができてしまう心臓病で、遺伝的にかかりやすいと言われています

特に中年期〜高齢期の♂猫がかかりやすいと言われています

症状について

  • じっとして動かない
  • 体重減少
  • 起き上がることができない
  • 呼吸困難
  • 突然後ろ足を痛がる

発症してもすぐにはこのような症状は見られず、「後ろ足を痛がる」「起き上がれなくなる」などの症状が見られる頃には病気がすでに進行していることが多い様です

猫は具合が悪くても飼い主にその姿を見られないよう隠す傾向がある為、早期発見には定期的な検査を受けることが大切です

また、肥大型心筋症を引き起こす遺伝子異常は検査によって見つけることもできます!

症状が悪化してしまうと検査自体難しくなり、外科手術を行っても再発する可能性が高くなります


(※当舎の遺伝子検査では、♂がかかりやすい事から、パパ猫のみ現在検査中です)

6.ミヌエットの寿命 

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🌼 ミヌエットの平均寿命は12~14歳ほどと言われています。 猫全体の平均寿命は14~15年ほどなので、それと比較するとミヌエットの平均寿命はやや短めとなっています

寿命は飼育環境や食事、元々持っている生命力などで決まります

長生きしてもらう為にも、日頃からミヌエットの過ごしやすい環境を提供してあげたり、食事に気を遣ってあげることが大切となります
愛情を環境作りにも沢山そそいであげて下さいませ